ガジェオタ高校生の独り言

工業高校へ通うガジェオタの日記みたいなもの

もう後戻りできない東芝

2月14日、経済界は大きく揺れ動いていた。

大手電機企業である東芝の決算発表が行われた。そこでとんでもない数字が出てきたのだ。

 

昨年末あたりから話題になり始めた米原発問題。

東芝の傘下にある米ウェスチングハウスによる米国での原発新規建設事業で巨額の損失が発生すると発表していた。

そしてついに2月14日、その損失額が明らかとなったのだ。

とはいえこれは監査を通しておらず正式な決算発表は1ヶ月後に延期された。

 

7125億円

東芝の総資産だろうか。こんなに多くの資産は持っていない。これは米原発関連のみの損失額だ。

他部門の利益で若干はカバー出来るがそれでも28年度で最終的に3900億円の損失が出るとされている。そして1500億円の債務超過に陥る。

一般人には全く想像できない額であろう。ちなみに昨今なにかと話題のオスプレイが1機約100億円とされている。

先程も書いたがこれは監査を通していないため今後さらに損失が増える可能性もある。

 

巨額損失が発生した理由

東芝はウェスチングハウスを2006年に買収している。問題となっている米原発事業は2008年に受注しており当時は今後の世界の電気事情を大きく変えていくと思われていた。

しかし、2011年の福島第一原発事故を受け日本だけでなく全世界で原発の安全性が見直されたことにより米国でも安全基準が変更された。実はこの時既に建設が遅れており損失が発生していた。そこに追い打ちをかけるように設計変更を余儀なくされさらに工期は伸び、追加の安全対策のためにコストも増えた。これが全ての始まりだったのだ。

 

見失った損切りタイミング

この時点で建設中止にするか1基減らすなど対策をしていればここまで大きな損失は出ていなかったであろう。経営陣の読みが甘かったと言わざるを得ない。

この頃半導体部門の一部を海外に売ったりとリーマンショックの影響もあり利益が減っていた。

 

東芝を支えた半導体

東芝は世界に誇る高品質な半導体を製造しておりかなりのシェアであった。

当時の東芝セミコンダクタである。現在も社名を変更して残ってはいるが大半は海外に売られている。

現在東芝半導体部門ではNANDメモリを主力として展開している。これはSDカードやスマホの記憶メモリのことである。この部門はかなりの利益を上げており、東芝の技術力もかなり高いものになっている。今や東芝の主力部門となっているため三重県四日市市にある工場を拡張しているところである。

しかし、この部門もほぼ全て手放すことになると発表された。

技術力も高くこの部門は高く売ることが出来る。うまくいけば債務超過を回避することが出来るのではとも予想されている。

 

東芝の未来

半導体を売って債務超過を回避したとしても米原発建設は進んでいる。さらには中国でも原発を建設しておりこれも損益が発生し始めているとの情報が最近になって出てきた。

半導体を失うともう東芝に稼ぎ柱は無い。数年前までは白物家電からPCなど幅広く事業展開していたがほとんど売り払ってしまい手元に残された事業はもう片手で数えられるほどしかないと言っても過言ではない。

そんな中、上場廃止の危機にも直面している。上場廃止されると自由に株の売買が出来なくなるため資金確保も難しくなる。銀行に頼るしかなくなるわけだが債務超過を起こしているところに簡単に資金を出すような馬鹿な銀行はどこを探しても無い。

こうなってしまっては最期だ。倒産するしかなくなるわけだ。

 

立ち直れるのか

恐らく東芝が完全に立ち直ることは不可能であろう。

15年に不祥事を起こしてから今回を含めて3度の決算発表延期をしており信頼もほぼゼロに近い。株価は300円を切りもうこんな株を買う投資家も居ない。

恐らく近いうちに上場廃止の判断が下されるであろう。果たして無事次の年越しを迎えることが出来るのだろうか。

早くて年内に倒産する可能性もある。

持ちこたえたとしてもオリンピックのスポンサーになることは無いであろう。

長くて3年が限界ではなかろうか…