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ガジェオタ高校生の独り言

工業高校へ通うガジェオタの日記みたいなもの

GPSだけじゃない測位システム

ハードウェア 位置情報

測位システム。つまり自分の今居る位置を測定するシステムとしてGPSが有名だ。

しかし、その測位システムは今ではGPSだけではない。

スマホの普及によって身近な存在となったGPSだが、地図に表示されている情報は実はGPSではないかもしれない。

 

GPSとはGlobal Positioning System(全地球測位システム)の略であり、アメリカが運用している測位システムで1993年にシステム構築が完了したものである。つまり位置情報を集めるシステム全てをGPSと言うわけではないが、元はこのGPSしかなかったためGPSが測位システム全般を指す用語だと誤解されている状態なのだ。

誤解と書いたが、そもそもGPS以外のものがある事自体が知られていないため仕方ないと言わざるを得ない。

 

各国が開発している測位システム

GPSに代わる測位システムとして初めに開発が始まったのが旧ソ連GLONASS(グロナス)だ。ソ連崩壊により一旦開発が止まってしまったが、現在は構築が完了して全世界で運用されている。

この次は、つい最近正式運用が開始された測位システムでEUのGalileo(ガリレオ)だ。

そして現在開発中の測位システムもいくつかある。

中国の北斗や日本のみちびき。インドやフランスなどたくさんの国が開発を進めている。

 

全地球測位と地域測位

GPSGLONASSGalileoは全地球で誰もが利用可能な測位システムである。

これに対し中国の北斗や日本のみちびき等はその開発国周辺のみで利用可能な地域限定のシステムである。

 

何故各国が開発しているのか

本来GPSは米軍の軍事用システムであり、民間用に開放する想定ではなかった。開放が始まった当初は他国に軍事利用されると不利になりかねないためわざと誤差を生じさせて開放していた。現在はその誤差は無いものの、アメリカが運用しているシステムのためいつアメリカが他国に利用出来なくなるようにするか分からない。このため他国も独自で測位システムを開発することによってGPSが利用できなくなったときの代替システムとしての意味合いや、GPS等との併用で精度を上げるためという理由がある。

 

まもなく始まるみちびきの本格運用

日本の開発している準天頂衛星システム(QZSS)みちびきは、現在衛星がまだ1機しか打ち上げられていないため利用できる時間や地域が限られているが、今年6月1日には2機目が打ち上げられ、秋頃までにさらに2機追加して来年からついに本格運用が開始される。

このみちびきは2023年に7機体制となり、これでシステム構築が完了する。

来年からの本格運用の段階でGPS等や国土地理院の電子基準点との連携によって一般向けでも誤差が数cmにまで精度が上がるとされている。現在はGPSGLONASSを併用して一般向けで数mほどの誤差ではあるのでスマホ等で使うだけであればあまり違いはない。

しかし、民間業者等がより高度な精度向上システムを開発しているためみちびきの本格運用が始まれば数mmまで精度は上がるであろう。これによって今では考えられない測位システムの活用が始まるであろう。

 

みちびきを使うためには

現在も1機は運用されており、みちびきのサービス自体はもう一般向けに提供されているため2016年以降に発売されたスマホやカーナビ等は基本的にGLONASSGalileoはもちろん、みちびきも対応している。

みちびきは日本独自のシステムのため海外から直輸入したスマホや海外版のスマホでは使えない可能性がある。iPhoneは日本版のみみちびきに対応している。

 

測位システムの未来

スマホの普及した今では日常生活から切っても切れなくなった測位システム。何気なく使っている道案内サービスや地図アプリには、測位システムが無いと便利で気軽に使うことは出来ない。

今ではビルに挟まれた土地等ではうまく測位出来ないことがあったりするが、みちびき等のGPSを補強する新システムの登場でさらにどこでも便利に使えるようになっていく。

近い将来、測量等も測位システムで行われることが当たり前になる時が来るかもしれない。