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ガジェオタ高校生の独り言

工業高校へ通うガジェオタの日記みたいなもの

普及せずに終わるPHS

PHS。この言葉を知っている人は少ないであろう。

一般人では殆どの人が知らないのではなかろうか。

 

PHS(Personal Handy-Phone System)は携帯型端末の通信システムのことである。

元はPHP(Personal Handy Phone)であったのだが、出版社のPHP研究所と紛らわしいということで変更された。

PHSは携帯型電話のシステムではあるが、ドコモ等の一般的な携帯電話システムとは違ったものである。

 

コストが低い

PHSの携帯電話との大きな違いとして基地局のカバー範囲が半径500m以下という点がある。

携帯電話は半径数kmまでカバー出来るのに対し極めて狭い範囲しかカバー出来ない。そのため基地局は小型で簡素なものに出来るため電柱等でも設置出来る。これにより基地局の建設価格がかなり安くなっている。

コストが低いためその分利用料金も低くなる。

 

端末を他用途に活用出来る

PHSも基本的には携帯電話と同じで主に外出先で電話をするためのものである。しかしそれだけでない活用法がある。

PHS基地局を介さずに、端末間での通話が可能である。この場合平均100mの距離まで離れて通話が出来る。田んぼの中等障害物が全く無い場合はさらに遠くまで繋がる。

これは、PHSが特定小電力無線という所謂トランシーバーと同じ無線機だからだ。特定小電力無線は免許が要らないので誰でも使用できるというわけだ。

他にも固定電話の子機として使うことも出来る。会社等の内線として使ったりも出来る。これは全て、特定小電力無線のため個人で自由に相互接続させることが出来るから可能なことである。

 

何故普及しなかったのか

それはデメリットにある。

PHS基地局のカバー範囲が狭いため、田舎や山間部になるとすぐに圏外になってしまう。僕の家族も元はPHSユーザーだったためよく分かるのだが、10年前引っ越してきた当初は住宅密集地の外れだったためか圏外気味であった。

ただ、このデメリットをなんとかカバーしようとしていたようで当時のPHS大手ウィルコム(現ワイモバイル)は、基地局が安いというのもあり、基地局設置要望を出すとすぐに設置してくれていた。

とはいえ基地局があっても通話が途切れやすいということがある。カバー範囲が狭いということはその分出力も低くなる。電波が弱いということであり、少しでも障害物があったりするとすぐに通話品質が低下してしまう。

カバー範囲が狭く出力も低いため、高速移動時は基地局切り替えを頻繁に行わないといけない。そのため、高速移動時はなかなか上手く通話をすることが出来ない。

 

まとめ

PHSはメリットも大きいものの、デメリットがあまりにも致命的すぎたために普及することは無かった。ウィルコム時代にはこのまま普及していくのではないかとも思っていたが、上手くいかずウィルコムは倒産寸前にまで追いやられてしまった。この時に僕の家族はドコモへ移行している。

PHS端末はなかなか面白いものが多かった。

今では死後になりつつある「写メ」の始まりとも言えるカメラ付き携帯型端末はPHSで最初に発売された。

iPhoneが日本に上陸する頃には、感圧タッチでの国産スマホの先駆けとも言えるSHARPのWindowsPhoneもあった。

今では携帯電話にも解放されている070番号は元々PHSのみであった。

 

海外では既に停波している国もある。日本ではPHSの新規受付終了が来年の3月末となっている。

停波まではまだまだ時間がありそうだが、すぐに消えていくであろう。